元の用紙と印刷先の用紙が違う場合は、印刷倍率を先に計算し、「全体を収める」か「余白をなくして切り抜く」かを選びます。倍率だけでなく、縦横比の違いも印刷結果に影響します。
計算前に元の用紙を確認する
印刷倍率計算には、元データの用紙サイズと実際に使う用紙サイズが必要です。PDFなら、画面表示やファイル名だけで判断せず、PDFのページサイズと向きを確認する方法でページ寸法を確認します。
複数サイズが混在するPDFは、文書全体に1つの倍率を当てはめてもページごとの結果が揃いません。まず対象ページを決めるか、ページごとに計算してください。
印刷倍率計算の使い方
「印刷倍率計算」で次を選びます。
- 元の用紙:A3、A4、A5、B5、Letter
- 印刷先の用紙:実際にプリンターへセットする用紙
- モード:「全体を収める」または「余白なし」
表示される倍率は、用紙の縦横寸法から計算した目安です。プリンターの印刷可能領域、ドライバーの余白、PDFの裁ち落としは含みません。
「全体を収める」の結果
PRINT_SCALE_FIT は、元ページ全体が印刷先の用紙内に入る倍率です。縦横比が異なる組み合わせでは、上下または左右に余白が残ります。
次の用途では「全体を収める」が安全です。
- 文章や図を欠けさせたくない
- 申請書の記入欄をすべて残したい
- 印刷前に内容確認用のコピーを作る
- 元ページと用紙の規格が違う
余白ができても、倍率を上げて消そうとすると反対側が切れる場合があります。
「余白なし」の結果
PRINT_SCALE_CROP は、印刷先を埋める方向に拡大するため、縦横比が違えば元データの一部が用紙外へ出ます。プリンター側のフチなし印刷では、機種によって追加の拡大が行われることもあります。
写真など端が切れてもよいデータに向きます。文章、罫線、QRコード、署名欄など重要な要素が端にある場合は避けてください。
拡大・縮小・等倍の読み方
PRINT_SCALE_REDUCE:100%未満。元ページを縮小して印刷PRINT_SCALE_ENLARGE:100%超。元ページを拡大して印刷PRINT_SCALE_EXACT:ほぼ100%。用紙寸法上は等倍
等倍と表示されても、プリンターの印刷可能領域がページより小さいと端が欠ける場合があります。「実際のサイズ」と「フチなし」は同じ意味ではありません。
Acrobat・Readerへ設定する
Adobe AcrobatまたはReaderでは、一般に印刷画面の「ページサイズ処理」で設定します。
- 全体を残す:合わせる
- 100%で印刷:実際のサイズ
- 計算値を指定:カスタム倍率
アプリやプリンタードライバーにも拡大縮小の設定がある場合、二重に倍率がかからないようにします。PDF側で141%を指定し、プリンタードライバーでも拡大すると、意図より大きく印刷されます。
寸法が重要な印刷
型紙、ラベル、図面、定規付き資料などは、計算値だけで確定しません。1枚だけ試し刷りし、基準線を定規で測ります。
- プリンターの用紙設定を確認する
- 両面印刷やページ集約をオフにする
- 計算した倍率を設定する
- プレビューで欠けと余白を見る
- 試し刷りを測って補正する
A4からB5ならA4をB5へ印刷する縮小率と余白、A4からA3ならA4をA3へ拡大印刷する倍率に具体例があります。